はじめに
4月末の好天に恵まれた休日、上野駅の公園口を起点に、江戸ゆかりの神社・史跡をめぐる散歩に出かけました。
上野東照宮・湯島天神・神田明神・湯島聖堂と、いずれも歴史の深いスポットばかりです。歩いてみると、地形の変化も面白く、単なる観光以上の発見がありました。ゴールは秋葉原駅、総距離は約5kmのコースです。
散歩コース全体図
今回歩いたルートを地図で示します。
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- スタート:上野駅 公園口
- ① 上野東照宮 → ② 湯島天神(不忍池・女坂経由)→ ③ 神田明神 → ④ 湯島聖堂
- ゴール:秋葉原駅
- 総距離:約5km / 純歩行時間:約90分


① 上野東照宮
上野公園の桜並木を抜けると、最初の目的地・上野東照宮が現れました。
1627年に創建されたこの神社は、徳川家康を祀っています。現在の社殿は1651年に3代将軍・徳川家光が造営したもので、日光東照宮と同じ「権現造り」の豪華絢爛な建築です。金箔をふんだんに使った唐門と透塀は「上野の金色殿」とも呼ばれ、その輝きには思わず足が止まりました。
関東大震災や東京大空襲でも焼失を免れた、都内屈指の貴重な江戸建築です。境内に並ぶ約200基の石灯籠・銅灯籠は、当時の大名たちが奉納したものがそのまま残っており、江戸の空気をそのまま感じられる場所でした。










② 湯島天神(女坂経由)
東照宮を後にして不忍池へ向かうと、景色が一変してひらけた池のほとりに出ました。池を回り込むように進み、湯島天神へ続く女坂の登り口に差し掛かったところで、足に明らかな傾斜を感じました。
不忍池は「下町低地(沖積低地)」に位置しています。一方、湯島天神・本郷一帯は「武蔵野台地の東縁(本郷台地)」にあたります。女坂・男坂はまさにその台地の崖面(斜面)を登る道で、標高差は15〜20mほどあります。距離が短い分だけ勾配がきつく感じられますが、それもそのはず、地形的に台地の端を直登しているためです。
石畳の緩やかな女坂を登り切ると、湯島天神の境内に到着しました。458年の創建と伝わる古社で、菅原道真を祀る学問の神様として知られています。境内には合格祈願の絵馬がずらりと並び、受験生の参拝が絶えない場所です。4月末の時期は梅の季節こそ過ぎていましたが、落ち着いた境内の雰囲気はとても心地よいものでした。






③ 神田明神
湯島天神から南へ下り、坂道を進むと神田明神に到着しました。730年創建、江戸総鎮守として徳川将軍家からも篤く信仰されてきた格式ある神社です。
湯島天神と同様に武蔵野台地の上に立っており、このあたりがコース全体の最も高い地点(標高約26m)にあたります。大己貴命・少彦名命・平将門命の三柱を祀り、縁結び・健康・勝負運にご利益があるとされています。5月の「神田祭」は江戸三大祭りのひとつに数えられ、この日も境内には多くの参拝者の姿がありました。
秋葉原に近いことからIT・デジタル産業との縁も深く、ITお守りで知られるユニークな一面も持っています。境内の「EDOCCO」では江戸モチーフのおしゃれなグッズも販売されていました。






④ 湯島聖堂
神田明神から坂を下り、湯島聖堂前交差点を経て湯島聖堂へ向かいました。台地の縁から神田川の谷へと下っていく道で、先ほどの登りとは対照的に足が自然と前へ進みます。
湯島聖堂は1690年、5代将軍・徳川綱吉が孔子廟として創建した場所で、日本の近代教育発祥の地とされています。ここに昌平坂学問所(昌平黌)が置かれ、幕府直轄の最高学府として機能しました。現在の建物は1935年の鉄筋コンクリート再建ですが、黒漆塗りの重厚な外観は他の神社仏閣とはまったく異なる異色の雰囲気で、その静けさには圧倒されるものがありました。境内に立つ孔子像は世界最大級とも言われています。










まとめ
上野駅公園口から秋葉原駅まで、約5kmの散歩コースを歩きました。
今回あらためて気づいたのは、このコースが地形の変化をそのまま体感できるルートであるということです。不忍池の低地から女坂で武蔵野台地に登り、台地の上の神社をめぐり、神田川の谷へと下って秋葉原の低地へ戻る。「下町低地 → 武蔵野台地 → 神田川の谷 → 低地」という地形の流れが、足の疲れ方にそのまま現れていました。
歴史的な見どころも豊富で、江戸時代の信仰・学問・文化が凝縮されたコースです。4月末の好天のもと、新緑の中を気持ちよく歩くことができました。同じルートを歩いてみたい方はぜひ参考にしてみてください。
上野駅公園口 → 上野東照宮 → 不忍池 → 女坂 → 湯島天神 → 神田明神 → 湯島聖堂 → 秋葉原駅
総距離:約5km / 純歩行時間:約90分

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