きっかけ:写真アプリで気圧が見えない
OM SystemのTG-7はアウトドア向けカメラらしく、気圧・高度・気温・方角といった環境センサーのデータも撮影時に記録してくれます。カメラの情報画面では確認できるのに、OI.ShareアプリでiPhoneに取り込み、さらにMacの写真アプリに転送すると、これらのデータが表示されなくなってしまいます。
「転送中にデータが消えてしまったのか?」と心配になりますが、結論から言うとデータは消えていません。写真アプリが表示できないだけです。
実はデータは消えていなかった
気圧や方角などの情報は、カメラメーカー独自の「MakerNotes」と呼ばれるEXIFフィールドに記録されています。Macの写真アプリは標準的なEXIF情報しか表示しないため、MakerNotesの内容は見えません。
OI.Share経由でiPhoneカメラロールを通した写真でも、USB-Cケーブルで直接Macに取り込んだ写真でも、exiftoolというコマンドラインツールを使えばすべてのデータを確認できます。
写真アプリに表示されない ≠ データが消えた。MakerNotesはちゃんと残っています。
exiftoolのインストール
まずHomebrewでexiftoolをインストールします。Homebrewが未導入の場合は先にインストールしてください。
brew install exiftool
インストールが完了すると以下のように表示されます。
🍺 /opt/homebrew/Cellar/exiftool/13.55: 1,276 files, 57MB
exiftoolで確認する方法
ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。ファイル名は確認したい写真のものに変更してください。
exiftool ~/Downloads/ファイル名.JPG
特定のキーワードだけ抽出したい場合はgrepと組み合わせます。
exiftool ~/Downloads/ファイル名.JPG | grep -i "pressure"
実際の出力例はこちらです。
Manometer Pressure : 100 kPa
Manometer Reading : 62.1 m, 203.7 ft
Pressure : 1000
GPS Img Direction : 47
GPS Img Direction Ref : Magnetic North
Ambient Temperature : 20.6 C
TG-7が記録しているデータ項目
exiftoolで確認できるTG-7の主なデータ項目をまとめました。
| カテゴリ | 主な項目 |
|---|---|
| 撮影基本情報 | 撮影日時・シャッタースピード・絞り・ISO・フラッシュ |
| レンズ・焦点 | 焦点距離・AF方式・合焦距離・被写界深度 |
| 環境センサー(TG-7独自) | 気圧・高度・撮影方角・気温・水深・カメラ傾き |
| 画像処理設定 | ピクチャーモード・彩度・ノイズリダクション・手ブレ補正 |
| 機器情報 | 機種名・シリアル番号・ファームウェアバージョン・センサー温度 |
まとめ
OI.Share経由でiPhoneカメラロールを通しても、TG-7が記録した気圧・方角などの環境センサーデータは消えません。Macの写真アプリに表示されないのは、アプリ側がMakerNotesを表示しない仕様のためです。
exiftoolを使えばターミナルからすべてのメタデータを確認できます。アウトドアや登山での撮影記録として活用してみてください。

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