Synology DS220+からDS725+へ―機種更新の手順まとめ
自宅で運用していた Synology DS220+ を、新モデルの DS725+ にリプレースしました。WordPress によるブログ、Surveillance Station での監視カメラ 7 台の録画、ファイルサーバー、写真データバックアップといった用途をそのまま引き継ぐ必要があったため、データもアプリも丸ごと移行できる HDD マイグレーション を選択しています。
実際にやってみると、3〜4 時間ほどで完了しました。本記事では、事前準備から移行後の設定まで、一連の手順を紹介します。
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左は220+のHDDトレイ、右は725+のトレイです。どちらも3.5インチはネジなしで固定します。
1. 事前準備(DS220+ 側)
移行作業に入る前に、現在稼働中の DS220+ で以下を済ませておきます。
DSM を最新版に更新する
HDD マイグレーションでは、移行先の DSM バージョンが移行元と同等以上である必要があります。事前に DS220+ 側を最新に更新しておくと、移行時のトラブルを防げます。
設定ファイルのバックアップ
コントロールパネル → 更新と復元 → 設定のバックアップ から .dss ファイルを PC に保存しておきます。万が一マイグレーションがうまくいかなかった場合の保険になります。
Hyper Backup の実行
WordPress のデータベースや共有フォルダなど、重要なデータを外部ストレージ(USB HDD やクラウド)にバックアップしておきます。HDD マイグレーションは基本的にデータを保持しますが、二重の備えがあると安心です。
Surveillance Station ライセンスの確認
追加ライセンスを購入している場合は、念のためライセンスキーを控えておきます。
DS220+ が起動している状態で Surveillance Station → ライセンス を開くと、現在のライセンス一覧を確認できます。なお、HDD マイグレーションであればライセンスは通常そのまま引き継がれます。
2. HDD の差し替え
DS220+ から HDD を抜き、DS725+ へ物理的に移動させます。
- DS220+ を シャットダウン する。
- HDD をスロットから取り出す。このとき 「どちらがスロット 1 だったか」を付箋やマスキングテープで必ずマーキングしておく。
- DS725+ に HDD を装着する。DS220+ のスロット 1 → DS725+ のスロット 1、スロット 2 → スロット 2 の対応を厳守する。
注意:スロットの順序を間違えるとボリュームが破損するリスクがあります。2 台とも装着してから電源を入れてください。
3. DS725+ のセットアップと移行
ここからが本番です。
- DS725+ に LAN ケーブルと電源を接続し、電源を入れる。
- PC のブラウザで
find.synology.comにアクセスするか、Synology Assistant を使って DS725+ を検出する。 - ステータスが 「移行可能」 と表示されていることを確認し、
インストールをクリックする。 - 移行モードの選択画面で、「システム設定を保持する(HDD migration)」を必ず選択する。これにより、WordPress のデータベース、監視カメラの録画データ、ファイルサーバーの共有設定などがそのまま引き継がれる。
- 最新の DSM がダウンロード・インストールされ、自動的に再起動する(約 10〜15 分)。





4. 移行後のチェックポイント
再起動が終わったら、以下の項目を確認します。
パッケージの修復
パッケージセンター を開くと、一部のパッケージに「修復」ボタンが表示されることがあります。これは DS220+(Intel Celeron J4025)と DS725+(AMD Ryzen R1600)の CPU アーキテクチャの違いによるものです。表示されたら順次「修復」をクリックすれば解消します。
その他エラーが表示されていないか
DSMの画面右上に注意喚起のエクスクラメーションマークがでていないか、確認します。
5. 移行後に手動で行った設定
HDD マイグレーションだけでは引き継がれない項目がいくつかありました。以下は手作業で再設定した内容です。
QuickConnect の再設定
- ブラウザで Synology アカウント にアクセスし、新しい NAS のシリアル番号を登録して、アカウントと NAS を紐づける。
- NAS の
コントロールパネル→Synology アカウントからログインする。 コントロールパネル→外部アクセス→QuickConnectを有効にする。
DDNS とネットワークの再設定
コントロールパネル→外部アクセス→DDNS→ 編集 → 有効にする。コントロールパネル→ネットワークインターフェイス→LAN 1を編集し、ローカル IP を手動で固定する。- ルーター側のポートマッピング(NAT エントリ)の転送先を、固定した IP アドレスに合わせる。あわせて、ルーターの DHCP 設定で MAC アドレスに対する IP 固定も行う。
外部接続機器の確認
- UPS:USB ケーブルを接続すると、しばらくして自動認識された。
- 外部バックアップ用 HDD:接続するだけで認識。特別な設定は不要だった。
Surveillance Station の最終確認
7 台のカメラすべてが、追加設定なしでそのまま認識・録画再開していた。
まとめ
HDD マイグレーションのおかげで、データもアプリもほぼそのまま引き継ぐことができました。手作業が必要だったのは、QuickConnect や DDNS といった外部アクセス周りの再設定くらいです。
途中で席を外したりと作業が止まる場面もありましたが、トータル 3〜4 時間で移行が完了しました。同じように Synology NAS のリプレースを検討している方の参考になれば幸いです。

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