目次
はじめに
私はiPhone SE(第2世代)をau回線で使っています。外出先や仕事中に着信を別の電話へ回したいことがあり、電話転送の設定と解除をショートカットにして、ホーム画面からワンタップで切り替えていました。
ところが、2026年9月にiOSを最新版にアップデートしたところ、このショートカットが動かなくなりました。この記事では、何が起きたのか、その代替手段についてまとめました。同じ使い方をしている方の参考になれば幸いです。
これまで使っていた転送ショートカット
iPhoneには、キーパッドから記号と数字を組み合わせたコードを入力して、携帯電話網の設定を変更する仕組みがあります。電話転送では、次のコードが使われます。
- 転送の設定:**21*転送先番号#
- 転送の解除:##21#
- 状態の確認:*#21#
これはGSMと呼ばれる携帯電話の国際規格で決められたコードで、すべての着信をそのまま別の番号へ転送する「無条件転送」を設定するものです。
ショートカットでは、「URLを開く」アクションに「tel:」で始まる形式でこのコードを書き、「*」を「%2a」、「#」を「%23」に置き換えて実行していました。記号をそのまま書くとショートカットが受け付けないため、この書き方が必要でした。
この方法で転送を設定すると、iPhoneのステータスバーに自動電話転送のアイコンが表示されます。転送中かどうかが一目で分かるので、解除し忘れを防げて便利でした。
iOS 27で「悪意のあるリンクをブロックしました」と表示された
iOS 27は2026年9月15日に配信が始まりました。アップデートした翌日、いつものようにショートカットを実行すると、「悪意のあるリンクをブロックしました」と表示され、発信されなくなりました。ショートカットの中身は以前と同じで、何度実行しても結果は変わりませんでした。
なお、iPhoneの「設定」メニューからたどっていけば、iOS標準の自動電話転送は今も使用でき、ステータスバーのアイコンも表示されます。ただし、「設定」→「アプリ」→「電話」→「自動電話転送」と深い階層にあり、設定するときも解除するときも毎回この操作が必要です。ワンタップに慣れていると、どうしても面倒に感じます。
ブロックされた理由(推定)
Appleが公開しているiOS 27のセキュリティ情報では、122項目の修正が行われたとされており、その中にはショートカットに関する項目も含まれています。
ただし、「電話の転送コードを含むリンクをブロックする」といった説明は、公式の資料からは見つけられませんでした。そのため、ここからは私の推定です。
電話転送のコードは、実行すると着信の行き先が変わってしまう影響の大きい操作です。iOS 27でショートカット周りの安全対策が強化され、記号を置き換えて転送コードを実行する方法が、危険なリンクとして扱われるようになったと考えています。
セキュリティ上の仕様変更であれば、ショートカットの書き方を工夫して元に戻すのは難しいと判断し、別の方法を探すことにしました。
代替手段:auの着信転送サービスに切り替え
auには、キャリアが提供する「着信転送サービス」があります。記号を使わず、数字だけの番号(特番)に電話をかけて設定する方式です。
- フル転送の開始:1424+転送先番号
- 転送の停止:1420
- 無応答転送・話中転送の開始:1422+転送先番号
月額利用料は無料で、申し込みも不要です。特番での設定操作に通話料はかかりません。ただし、転送先までの通話料は自分の負担になります。
ショートカットの作り方
- ショートカットアプリで新しいショートカットを作ります。
- 「アクションを検索」で「URLを開く」を探して追加します。
- アクションの「URL」部分をタップし、下のように入力します。転送先番号はハイフンを入れず、数字だけを続けて入力します。
- 解除用も同じ手順で作り、URLを「tel:1420」にします。
tel:1424090********
アクションの一覧には「URL」と「URLを開く」の2つがあります。「URL」はURLを用意するだけで発信はしないので、必ず「URLを開く」に直接番号を書いてください。
実行するとauのガイダンスが流れます。最後まで聞いた後に「接続できませんでした」と表示されることがありますが、au公式の案内では、この場合も設定は正常に完了しているとされています。
また、着信転送サービスを開始するとお留守番サービスEXは停止し、着信転送を停止したときもお留守番サービスEXは停止します。留守番電話を使っている方は、再設定が必要になる点に注意してください。
困った点:転送中のアイコンが出なくなった
この方法でワンタップ操作は復活しましたが、ステータスバーに転送中のアイコンが表示されなくなりました。
理由は、設定の仕組みの違いにあると考えています。以前の方法は、iPhoneが携帯電話網に転送設定の命令を直接送るため、iPhone自身が転送中であることを把握していました。
一方、1424方式はauのガイダンスに普通の電話をかけ、au側のサーバーで設定します。iPhoneから見ると「1424に電話をかけた」だけなので、転送中かどうかを知ることができず、アイコンも表示されません。
転送自体は正しく動いていますが、画面で状態を確認できないので、解除し忘れが心配になり、少し不便に感じています。
当面の運用と確認方法
当面は次のように使い分けています。
- 普段はショートカット(1424/1420)でワンタップ操作する
- 設定した後は、ほかの電話から自分のiPhoneにかけて、転送先で鳴るかを確認する
- 転送中のアイコンを表示させたいときは、手間はかかっても「設定」メニューの自動電話転送を使う
アイコンが出ないのは不便ですが、セキュリティ強化にともなう変化なので、現状ではやむを得ないと考えています。しばらくはこの方法で様子を見るつもりです。
まとめ
iOS 27へのアップデートで、転送コードを使ったショートカットがブロックされるようになりました。代替手段として、auの着信転送サービスの特番(1424/1420)をショートカットに登録することで、ワンタップ操作を続けられています。転送中のアイコンが出ないという弱点はありますが、キャリアが案内している正式な方法なので、安心して使えます。
