毎日の日記に「孫子の言葉100」から最も近い一言をAIが選んで書き添えてくれる仕組みをObsidianで作った

📋 もくじ

  1. はじめに
  2. Obsidianとは
  3. Claudianとは
  4. 孫子の言葉100をMarkdownで整備した
  5. 仕組みの全体像
  6. 実際の使い方
  7. 実際に動かしてみた例
  8. 使ってみての感想
  9. まとめ

はじめに

毎日ObsidianのデイリーノートにIts日の出来事を書いていますが、書いて終わりになってしまうことが多く、振り返りや気づきが浅いと感じていました。

何か日常の出来事を別の視点から見直す仕組みができないか、と考えていたところ、孫子の兵法の言葉をAIと組み合わせるアイデアが浮かびました。日記の内容に対して、2,500年前の知恵をAIが選んで書き添えてくれたら面白いのではないか、という発想です。

Obsidianとは

ObsidianはMarkdownファイルをローカルで管理するノートアプリです。データがすべて自分のPC内に保存されるため、プライバシーを重視する方にも人気があります。

標準でデイリーノート機能が備わっており、日付ごとのノートを自動生成して日記感覚で使えます。また、ノート同士をリンクで繋ぐ「ナレッジグラフ」機能が特徴的で、情報を蓄積するほど知識のネットワークが広がっていくのが面白いアプリです。

📌 Obsidianの主な特徴

  • すべてのデータがローカルのMarkdownファイルとして保存される
  • デイリーノート機能で日記が書きやすい
  • コミュニティプラグインで機能を自由に拡張できる
  • Windows・Mac・iOS・Android対応

Claudianとは

ClaudianはObsidianのコミュニティプラグインで、ObsidianのサイドパネルからClaude AIとチャットできるようにするものです。

単なるチャットにとどまらず、現在開いているノートの内容を読み込んだり、テキストを特定の場所に追記したりといった操作をチャット形式で依頼できます。つまり、Obsidianのノートを直接操作するアシスタントとして機能するのが大きな特徴です。

設定にはClaude(Anthropic)のAPIキーが必要ですが、導入後はObsidianを開いたまま自然な日本語で操作を依頼できるため、使い勝手はとても良いと感じました。

孫子の言葉100をMarkdownで整備した

まず事前準備として、Claudeに依頼して孫子の言葉100について以下の3点セットでMarkdownファイルを作成しました。

📖 Markdownファイルの構成

  • ① 孫子の言葉(原文・意訳)
  • ② 教訓
  • ③ 実生活への適用

このMarkdownファイルをObsidianのVault(保管フォルダ)内に置くことで、Claudianからも参照できる状態になります。100の言葉すべてに教訓と実生活への適用例がセットで整理されているため、AIが文脈に合った言葉を選びやすくなるよう工夫しました。

仕組みの全体像

仕組み自体はシンプルです。Obsidianでデイリーノートを開くと、画面の横にClaudianのチャットパネルが並んで表示されています。

Claudianはデイリーノートの内容と、Vault内に保存した孫子の言葉100のMarkdownファイルを両方参照できます。この状態でひと言依頼するだけで、その日の日記の内容に最も近い孫子の言葉を選んでデイリーノートの末尾に追記してくれます。

デイリーノートに日記を書く

Claudianに「今日の孫子の教訓を選んで追記して」と依頼

孫子の言葉100の中から最も近い一言を選択

デイリーノートの末尾に自動追記

実際の使い方

使い方はとてもシンプルで、Claudianのチャット欄に以下のひと言を入力するだけです。

今日の孫子の教訓を選んでデイリーノートに追記して

あとはClaudianが自動でデイリーノートの内容を読み取り、孫子の言葉100の中から最も近い一言を選択して、教訓・実生活への適用とあわせて追記してくれます。自分でデータベースを検索したり、コードを書いたりする必要はまったくありません。

実際に動かしてみた例

例えば、デイリーノートに「今日は仕事で予期せぬトラブルが起きたが、落ち着いて対応できた」と書いていた日には、Claudianが以下のような内容を追記してくれました。

📜 今日の孫子の言葉

「乱生於治、怯生於勇、弱生於強」

(混乱は秩序から生まれ、臆病は勇気から生まれ、弱さは強さから生まれる)

【教訓】
どんな状況も準備と平常心が制する。混乱に見えるものも、冷静に見ればすでに対処の糸口がある。

【実生活への適用】
予期せぬ事態に落ち着いて対応できたのは、日頃の積み重ねと判断力があってこそです。今日の行動は正しい選択でした。

自分で書いた日記の内容に対してこのような言葉が添えられると、「そういう見方もできるのか」という気づきがあり、振り返りの質がひと段階上がった感覚がありました。

使ってみての感想

一番の驚きは、自分では思いもしなかった視点を毎日もらえることでした。日記に書いた内容を2,500年前の言葉と照らし合わせてもらうことで、日常の出来事が少し違って見えてきます。

また、毎日続けていくうちに孫子の言葉が少しずつ身近になっていくのも予想外の収穫でした。読んで終わりだった古典が、自分の日常に自然に結びついてくる感覚です。

AIを「作業を自動化するツール」として使うことが多いですが、今回は「気づきを与えてもらう相手」として機能しているのが新鮮でした。

まとめ

今回作った仕組みをまとめると以下の通りです。

  • ObsidianのVaultに孫子の言葉100のMarkdownファイルを整備
  • ClaudianプラグインでデイリーノートとMarkdownを同時参照
  • 「追記して」のひと言でその日に最も近い言葉を自動選択・追記

AIはアシスタントとして作業を代行するだけでなく、自分では気づかない視点を日常に添えてくれる存在としても使えます。ObsidianとClaude(Claudian)を組み合わせることで、日記がただの記録ではなく、毎日の「気づきの場」に変わりました。

Obsidianに興味がある方、AIを日常の振り返りに使ってみたい方は、ぜひ試してみてください。

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