Bambu Lab AMS 2 Proの湿度対策、市販シリカゲルを比べて選んだのはMonotaRO製

3Dプリンタは、フィラメントが湿気を吸うと造形品質が目に見えて落ちます。表面がざらついたり、ノズルから「パチパチ」と音がしたり、糸引きが増えたりと、症状はさまざまです。そのため保管中の湿度管理が地味に重要になります。

私はBambu Lab A1にAMS 2 Proを接続して使っているのですが、Bambu Studioの画面に表示されるAMS内の湿度が50%近くから下がらないことがずっと気になっていました。今回はその対策として、庫内にシリカゲルを追加設置した経緯をまとめます。

Bambu Studioに出るAMS内の湿度が下がらない

AMS 2 Proには湿度センサーが内蔵されていて、Bambu Studioの画面上でリアルタイムに庫内の湿度を確認できます。便利な機能なのですが、便利であるがゆえに「数値が下がらない」ことがはっきり見えてしまいます。

私の環境では、この数値が50%前後から下がってきませんでした。梅雨から夏にかけては室内の湿度自体が高めでフィラメントの保管環境としては少し心もとない状態です。

A1では乾燥機能が常時働くわけではない

AMS 2 Proは、最大65℃の乾燥機能とエアベント(電磁式の換気口)を備えているとされています。カタログ上は「フィラメントを乾かしながら保管できる」ように読めるのですが、実際に使ってみると印象は少し違いました。

A1と組み合わせた場合、この乾燥機能はプリンタが動いていないときに乾燥専用モードを手動で起動して初めて働きます。つまり、印刷中や待機中にずっと除湿し続けてくれるわけではありません。フィラメント交換もあり、庫内の湿度周囲環境に引っ張られて戻っていきます。

結局のところ、常時の湿度を低く保とうとすると、庫内に乾燥剤を置いておくという昔ながらの方法に頼ることになります。

MakerWorldで見つけた「AMS2pro Dryer kit」

そこで見つけたのが、MakerWorldで公開されている「AMS2pro Dryer kit」というモデルです。AMS 2 Pro内部の空いているスペースに収まる、シリカゲル用の収納容器のプリントデータになります。

AMS2pro Dryer kit(MakerWorld)

PETG用の印刷設定があらかじめ組み込まれたプロファイルが用意されているので、Bambu Studioで開いてそのまま印刷できます。容器の側面や底面は網目状になっていて、シリカゲルを入れたまま空気が通る構造です。デッドスペースを乾燥剤置き場に変えるという、いかにも3Dプリンタらしい解決策だと思いました。

充填するシリカゲル選びで悩んだこと

容器が決まれば、次は中に入れるシリカゲルです。小袋に分けられていない、バラ状のものを探しました。最初に候補に挙がったのが、Amazonで売られている「坂本石灰工業所 なんでも除湿シリカゲル 1kg」です。
1kgでこの価格はかなり魅力的でしたが、購入前に2点が気になりました。

ひとつは粒径の記載が見当たらないことです。今回の容器は網目が通気口を兼ねているため、粒が細かすぎると目からこぼれ出てしまう可能性があります。

もうひとつは、商品画像を見ると青い粒が全体の一部にしか混ざっていない点です。レビューにも「着色された粒が少ない」「再生しても青に戻らない」という声がありました。青色の粒は吸湿するとピンクに変わるインジケーターの役割を持っていますが、割合が少ないと交換や再生のタイミングが読みにくくなります。

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最終的にMonotaRO製を選んだ理由

いろいろ比較した結果、MonotaROの「シリカゲル乾燥剤 青 ボトル 500g」を購入しました。

決め手は2つです。まず、粒径が「6UP(4〜8mm)」と明記されていること。今回の容器の網目はおおよそ3mm弱と見積もっていたので、この粒径ならこぼれる心配はほぼありません。

そしてもうひとつが、全ての粒が青く着色されていることです。ボトルの商品写真を見ると、中身は一面の青。これなら容器のどの位置のシリカゲルがどこまで吸湿しているのかが、ひと目で分かります。

JIS-Z 0701合格品を使用した工業用グレードで、価格は坂本石灰工業所のものより割高です。それでも、管理のしやすさを考えればこちらのほうが自分には合っていると判断しました。

シリカゲルの再生は電子レンジで

シリカゲルは吸湿しきっても捨てる必要はなく、加熱して水分を飛ばせば繰り返し使えます。

やり方はシンプルで、耐熱皿に重ならないよう薄く広げ、500W程度で1〜2分加熱しては取り出して混ぜる、を繰り返すだけです。ピンクに変わっていた粒が青に戻れば完了です。厚く盛ってしまうと内部まで熱が届かないので、平らに広げるのがポイントになります。

吸着していた水分は水蒸気として庫内に放出されるため、皿の下に水が溜まるといったことは基本的に起こりません。ただし大量に加熱すると庫内が結露することがあるので、終わったら扉を開けて換気しておくと安心です。

加熱後は必ず完全に冷ましてから容器に戻してください。熱いまま密閉すると、容器内で結露して逆効果になってしまいます。

これからの楽しみ

これから容器を印刷し、届いたシリカゲルを詰めてAMS 2 Proに組み込む予定です。

Bambu Studioの湿度表示が50%前後からどこまで下がるのか、そしてその状態がどれくらい持続するのか。数値がはっきり見える機能があるからこそ、こういう改善の効果を確かめるのが楽しくなります。

結果が出たら、改めてレポートしたいと思います。