Siraya Tech TPUの設定に戸惑う?Bambu Studioで3MFファイルを活用する方法

目次

  1. Bambu Lab A1で初めてのTPUフィラメント
  2. メーカー配布の設定ファイルが「3MF」だった
  3. フィラメント単体でのプリセット登録はできなかった
  4. 3MFファイルを「テンプレート」として使う手順
  5. 印刷時の重要注意点:AMSは使用不可
  6. まとめ:仕組みが分かれば運用は簡単

先日、3Dプリンター「Bambu Lab A1」で初めてTPU(柔軟素材)の造形に挑戦しました。フィラメントはSiraya Tech製の「TPU 85A HF」です。
Bambu Studioで設定を読み込む際、少し戸惑うポイントがありました。今回はその設定手順と、つまづいたポイントについてまとめます。

Bambu Lab A1で初めてのTPUフィラメント

TPUをきれいに造形するため、自己流の数値は避け、Siraya Techの公式サイトからA1用のプロファイルをダウンロードしました。
FDM方式用の「Filament Profile」を選択したのですが、ダウンロードされたファイルを確認すると、拡張子が「.3mf」のプロジェクトファイル形式でした。

メーカー配布の設定ファイルが「3MF」だった

私はてっきり、フィラメント単体の設定ファイル(.json形式など)をインポートして、カスタム素材として追加していくものだと思っていました。
しかし、Bambu Studioの仕様上、配布されている.3mfファイル内のプロファイルは、そのプロジェクト自体にロックされてしまうようです。

フィラメント単体でのプリセット登録はできなかった

実際に設定をフィラメント一覧に保存しようとしても、「現在のプリセットは3MFプロジェクトファイルに埋め込まれています」というメッセージが表示されます。
ユーザープリセットとして独立させることはできないため、フィラメント単体でのデータ登録は諦め、この3MFファイル自体をベースにして運用することに決めました。

3MFファイルを「テンプレート」として使う手順

結論として、ダウンロードした3MFファイルを「テンプレート(型)」として開き、そこに造形したいデータを配置していく方法が最も確実です。

1. 3MFファイルを開き、サンプルモデルを削除する

Bambu Studioでダウンロードしたファイル(例:Siraya Tech TPU 85A HF A1 20250724.3mf)をそのまま開く。
ビルドプレート上にサンプルとして配置されているメーカーロゴなどのモデルを選択し、Deleteキーで削除する。これで、最適な設定だけが残った空の空間ができる。

2. 目的の3Dモデルを追加する

自分が造形したいデータ(.stl や .step)を画面上にドラッグ&ドロップで追加する。
このとき、別の.3mfファイルを直接ドロップするとTPU設定が上書きされる可能性があるため注意が必要。別の3MFファイルからモデルを持ち込む場合は、ドロップ時に「ジオメトリのみインポート」を選択するか、別ウィンドウで開いたモデルをコピーしてペースト(Cmd+C / Cmd+V)で配置する。
左側の設定が「Siraya Tech TPU」になっていることを確認し、スライスを実行して印刷をスタートする。

印刷時の重要注意点:AMSは使用不可

いざ印刷という段階での重要事項として、「AMS(自動素材供給システム)は絶対に使用しない」ことが挙げられます。
TPUは柔らかく、AMS内部のギアに巻き込まれて重度の詰まりを引き起こすため、必ず背面スプールホルダーからダイレクト給紙を行ってください。また、吸湿しやすい素材のため、長期間保管した後は事前の乾燥をおすすめします。

まとめ:仕組みが分かれば運用は簡単

単体のフィラメントデータとして登録できない点は少しモヤモヤしましたが、メーカー配布の3MFファイルをテンプレートとして使い回す運用に落ち着きました。
Bambu Studio特有の「プロジェクトファイルに設定が埋め込まれる」という仕様を理解してしまえば、無用なトラブルを避けて造形を進めることができます。同じように3MF形式のプロファイル設定で悩んでいる方の参考になれば幸いです。