Bambu Lab A1を購入し、自作した図面を3Dプリンターで出力したいと考えていました。モデリングにはFusion 360もありますが私にはどちらが合うのか確認したくBlenderもインストしました。今回は、Blenderと公式のMCP(Model Context Protocol)サーバーを使ってClaudeと連携させ、実際に自然言語操作ができるようになるまでの記録をまとめます。
Blender公式MCPサーバーとは
MCPは、AIアシスタントが外部のアプリケーションを直接操作するための標準規格です。Blenderには公式(blender.org/lab)と非公式(GitHub上の第三者製)の2種類のMCPサーバーが存在しており、この2つは仕組みも設定方法も異なります。今回は公式版を採用しました。
公式版の導入は大きく3つのステップに分かれています。
- Blender側にMCP用のアドオンをインストール
- Blender側でMCPサーバーを起動
- Claude Desktop側でBlenderコネクタを追加
導入手順
まずBlender公式ページの「Drag and Drop into Blender」リンクを、Blenderのウィンドウにドラッグ&ドロップします。ここで注意したいのが、1回では終わらないという点です。1回目は「Blender Lab」リポジトリの追加確認、2回目でようやくアドオン本体がインストールされます。
インストール後は、プリファレンスの「アドオン」画面で「MCP」を検索し、有効化されているか確認します。ここまで済めば、Host・Port・Auto Startといった接続設定と「Server is running」の表示が現れ、Blender側の準備は完了です。
続いてClaude Desktop側では、「設定」→「コネクタ」から「Blender」を検索してインストールします。有効化し、ツールの権限を設定すれば準備完了です。
つまずいたポイント
スムーズに進んだわけではなく、途中で2つほどつまずきました。
①IME(日本語入力)がオンだとショートカットが効かない
Blenderでは3Dビューポート上で「N」キーを押すとサイドバーが開閉しますが、日本語入力モードのままだと反応しませんでした。英字入力に切り替えることで解決しました。
②公式版はサイドバーではなく3D画面が操作場所だった
ネット上の情報の多くは、「3Dビューポートのサイドバーに専用タブが出る」という説明がよく見られます。しかし今回使った公式版では、そのようなタブは存在せず、プリファレンス→アドオン→MCPの画面自体がすべての操作場所になっていました。情報の混在に気づくまで少し時間がかかりました。
接続確認
設定が完了した後、Claude Desktopのチャットで「現在のBlenderシーンのオブジェクトを一覧表示して」と話しかけたところ、Blenderのツールが呼び出され、デフォルトシーンのCube・Camera・Lightがきちんと返ってきました。これで自然言語によるBlender操作が可能な状態になったことを確認できました。
これで何ができるようになるか
ClaudeとBlenderが連携すると、次のようなことが自然言語で行えるようになります。
- シーン内のオブジェクト構成やマテリアルの分析
- オブジェクトの作成・変形・配置
- 命名規則の統一やわかりやすい名前への一括リネーム
- 複雑なGeometry Nodesの解読とドキュメント化
- メッシュの不具合やレンダリングの重さの原因調査
まとめ
Bambu A1導入をきっかけに始めたBlender環境づくりでしたが、公式MCPサーバーによってClaudeとの連携までこぎつけることができました。今後は実際の出力物づくりに活かしていきたいと考えています。
