目次
- はじめに:ニュースで見つけた気になる記事
- 開発の経緯 ― 偽装USBの実態調査から生まれたツール
- 仕組みを解説 ― 書き込み・読み取りで容量偽装を見抜く
- 実際に手持ちのUSBメモリで試してみた
- 使う前に知っておきたい注意点
- まとめ:新しいメディアを使う前のひと手間として
はじめに:ニュースで見つけた気になる記事
先日、あるニュースで「USBメモリの容量偽装」についての記事を目にしました。中国製の格安USBメモリの中には、表示されている容量よりも実際の記録容量がずっと小さいものが少なくない、という内容でした。データ復旧を手がける企業が、そうした偽装品を判定できる無料ツールを公開したとのことで、さっそく気になって調べてみました。
開発の経緯 ― 偽装USBの実態調査から生まれたツール
このツールを開発したのは、データ復旧サービスを手がけるAIデータという会社です。ニュースの取材の過程で、実際に販売されている格安USBメモリを購入し、容量偽装の有無を調査したことがきっかけで、専用の判定ツールが生まれたとされています。
さらに総務省は2026年6月26日付で、全国の都道府県・市区町村に対し、容量�ズ装品を調達していないか確認するよう通知を出しました。自治体が保有するUSBメモリの品質確認にも、こうした無料ツールが役立つことが期待されています。
仕組みを解説 ― 書き込み・読み取りで容量偽装を見抜く
ツールの名前は「DATA119 Media Test」といい、Windows版が無償で公開されています。仕組みはシンプルで、次の4ステップで進みます。
- USBメモリやSDカードをPCに接続する
- 検査用のテストデータをメディアに書き込む
- 書き込んだデータを読み出す
- 書き込み内容と読み取り内容が一致するか確認する
表示されている容量だけを見るのではなく、実際にデータを書き込んで読み出せるかどうかで判定する点がポイントです。もし表示容量に見合わない偽装品であれば、公称容量分のデータを書き込んだ際にどこかで矛盾が生じ、読み取り時の不一致として検出される仕組みです。
実際に手持ちのUSBメモリで試してみた
せっかくなので、手元にあったUSBメモリ2本で試してみました。ダウンロードしたZIPファイルを展開し、exeファイルを実行するだけで、インストール作業も会員登録も不要でした。テストデータの書き込みと読み取りが自動で行われ、しばらく待つと結果が表示されます。128GB程度のメモリであれば、数分程度で完了する印象でした。
結果はどちらも「問題なし」。普段何気なく使っていたUSBメモリでしたが、実際に検証してみると安心感が違いますね。
使う前に知っておきたい注意点
このツールを使う際にはいくつか注意点があります。
- 検査対象メディアへの書き込みを行うため、既存データは削除・上書きされます。空のメディア、または不要なデータのみのメディアで実行してください。
- すでにデータが読めなくなっているメディアには使用しないでください。追加の書き込みによって復旧の可能性が下がる場合があります。
- 対応OSは現在Windows 10・11のみで、Macには対応していません。
- 検査完了後は、メディアを再利用する前にフォーマットが必要です。
- 「正常」と判定されても、将来的な故障をすべて防げるわけではないため、重要なデータは引き続き複数箇所へのバックアップをおすすめします。
まとめ:新しいメディアを使う前のひと手間として
USBメモリやSDカードは日常的に使う機会が多いだけに、容量偽装や記録不良に気づかないまま大切なデータを保存してしまうのは避けたいところです。今回試した「DATA119 Media Test」は、無料かつ手軽に使えるツールなので、新しく購入したメディアを使い始める前のひと手間として取り入れてみるのも良さそうです。気になった方は、ぜひ公式サイトを覗いてみてください。
